
老舗の暖簾を守り、更に未来を切り開いていくために同社では、人材教育に並々ならぬ力を注いでいます。
全従業員を対象として、年令やキャリアに応じた勉強会を実施し、食品衛生や接遇などの実務面に加えて、仕事に対する考え方などをテーマにした講義を行っています。
その中でも特に期待を寄せているのが、次世代の店長や調理長となる存在です。将来的な店舗増に備えて、お店を任せられる人材、調理を任せられる人材の増強が急務となっています。また、『老舗』『料亭』というブランド力を高めていくために不可欠なのが、質の高いおもてなしを実践できる接客スタッフです。こちらもいずれは女将の役割を任せられる人材に期待しています。

料理やおもてなし、あるいは数字など、特定分野だけ強くなるというのは、商売人ではありません。商売人とは、人とふれあい、人に喜んでもらえることを何よりの喜びとして、そのために自分自身を高めていく人のこと。ここで言う『人』とは、お客様はもちろんですが、一緒に働く従業員迄含めてです。どうやったら相手に喜んでもらえるか、どうやったら自分は相手の役に立てるか。この考えは、おのずと「自分はなぜ働くのか」「自分はどう生きていくのか』」という問いへとつながっていきます。
仕事を通じて伝えたいこと。例えば働くとは、『はたの人(周囲の人)を楽にすること』です。このことを正しく理解して日々の仕事に取り組んでいたら、仕事を離れても周囲への気遣いができるようになり、汗をかけるようになる。そんな人はきっと、幸せな人生を送れるはずです。

世の中にそう認知されるようになることが1つの夢です。
そしてもう1つの夢は、従業員がにし家を離れることがあったときに「さすが、にし家で働いていただけのことはある」と言ってもらえるようになることです。「仕事を通じて成長してもらいたい。いい人生を送ってもらいたい」という思いは強くあります。
『最高のおもてなしと最高の料理を提供し、最高の幸せを得、大阪一のうどん屋・そば屋になろう』という目標を掲げ、これに共感しまた実現に向けて一緒に頑張れる人材に今後の大きな期待を寄せています。